草取り

「あんたは今日は、何しかね?」 

昨日、電話で母が言いました。

何し、は、何をする、という意味の方言です。

「何しいうて、何もないけぇ、長雨で庭の草が伸び放題じゃから、土が乾かんうちに草を引いちょこうかと思っちょるんよ。」

「ああ、草は強いよねぇ。でももうちょっと土が乾いた方が、抜いたとき根に土が付いて来んでラクよね」

ああ、そうなんだ。

ちょっとびっくりしました。

草の抜きやすさのことは思いましたが、根についた土のことまでは思ったことがありませんでした。

農家の長女だった母。

農家には仕事はたくさんあって、効率よく仕上げることは大事なことなのでしょう。

母のことを思いながら、草抜きをしました。

 

絵をクリックしていただくと「飯山」をお聴きいただけます。

よかったらお聴きください。

              (絵、安本洋子さん)(きなこ)