ふんふん

「トマト」の歌を鼻歌で歌っていて、ふんふんと、間奏まで歌っていることに気が付きました。

 

あれ?と、試しに間奏を抜かして歌ってみたら、つっかえました。

なんで?と考えたら、この歌、「ド」で終わってないのです。

 

文章が「です」「ます」で終わるように、音楽の場合、ハ長調なら「ド」の音で終わるとわたしたちはなぜか自然な感じがして、「ちゅーりっぷ」も「ぞうさん」も「しゃぼんだま」も・・・、たいていの童謡は「ド」で終わっています。

 

「トマト」は「ド」で終わっていないから、無意識に「ド」で終わる間奏まで歌って2番に入り、2番のあともさらに「ド」で終わる後奏を歌っておしまい、ということにしているのでしょう。

 

ためしに最後の「♪下から読んでもトマト」の「トマト」のところを、「レララ」でなく「レラド」にして歌ってみても、歌としては不自然ではありません。

きっと私ならそう作っていると思いますけど、比べてみるとやっぱり「レララ」の方がいい感じ。

 

 

先日投稿した「ぞうさん」を作られた團伊玖磨さんにしても、「みかんの花咲く丘」の海沼実さんにしても、この大中恩さんにしても、素晴らしい作曲家がお作りになった童謡は、やはり隅々まで素晴らしいんだなあ、と感じています。

                    (絵、安本洋子さん)(きなこ)

 

*絵をクリックしていただくと「夏の少年」をお聴きいただけます。

https://youtu.be/IwHcwRkVHvQ