赤茄子

赤茄子、をご存知でしょうか?

これ、トマトのことなんだそうです。

昔は、トマトを「赤茄子」と呼んでいたらしいです。

團伊玖磨さんの、「まだパイプのけむり」に書いてありました。

團さん、ホントに何でもご存知!

 

團さんのエッセイによると、トマトが初めて日本にやってきたのは17世紀の江戸時代。

しかも観賞用。

食用になったのはずっと後らしいです。

 

「まだパイプのけむり」には、

「赤茄子と呼び、血の匂いがすると言って、皆嫌ったものです」

とあり、さらに

「僕が子供の頃、今からたった四十数年前でさえ、トマトは、余り好まれてはいなかった」

と書いてありました。

 

赤茄子!

血の匂いがする!

 

生きていらしたら、百はとうに越えていらっしゃる團さんが幼少時のことですから、随分前の話ですけど、そういえば、先日母が

「あんたが小学校の一年生のときと思うけど、家庭訪問に来ちゃった先生が、「きなこさんは、給食に出たトマトを「どうやって食べたらいいですか?」と質問に来ました」、と言うちゃって、恥ずかしかったよね」

と言っていました。

すっかり忘れていましたが、母の言葉で、皮をむいて食べるのかな、そのまま食べるのかな、とモジモジ困ったことを思い出しました。

 

「トマトは野菜でしょうか?果物でしょうか?」

というクイズもあったように思いますから、たぶん、当時は我が家だけでなく、山口県の一般家庭では、トマトはまだそれほど普通の食材ではなかったのではないかと思います。

 

でも、給食に出るくらいだから、やっぱりうちだけ食べてなかったのかな?

 

母が家庭訪問の先生のお話にショックを受けてかどうか、それ以降、我が家の食卓にも、たまにトマトが出るようになり、それにはお砂糖がかかっていたように覚えています。

  

本日までの🍅収穫累計

トマト🍅114個

ミニトマト🍅🍅646個

                            (絵、村山良子さん)(きなこ)

 

新曲「アシタ、逢うきみ」下記をクリックするとお聴きいただけます。

https://youtu.be/AWzrutuRhYw