間引き菜

実家から、大根の間引き菜をもらいました。

「あわてて出て来たから、洗っちょらんから、あんた、せんないけど」

と母が何度も言いながら、山もりの間引き菜を渡してくれました。

見るからにやわらかそうな葉っぱ。

「美味しいもんを食べると思うたら、せんのうないいね」

と、わたし。

「まわりの畑が農薬をかけてじゃけえ、虫がうちの畑に逃げてくるんかねえ、いっぱい虫食いの穴があるんよ。」

「虫食いの穴は、、安全な証拠いね。」

「そりゃ、そう。一応見たから、おらんとは思うけど、虫がおるかもしれんから、洗う時、気をつけんさいよ」

そんな話を母として、そんなわけで、外の洗い場で泥付を洗って、小さな根っこと葉っぱに分けて、さっそく葉っぱを炒めものにしました。

・・・

今日はキンピラ風の味付けにしたのですが、どうにも味が決まらず

「何にもないとき、天かすを入れるとコクが出るよ」

と料理上手な方が言われていたのを思い出して、ちょっと入れてみました。

ハイ、買い物をサボって今「何にもない」のです、我が家。バレました。

・・・

思いつきで、はちみつも少しだけ入れました。

コクは出たけど、元気さんに

「高菜漬けみたいにもっとピリ辛がいい」

と言われました。

次回はもっと唐辛子を多めにしましょう。

                         (絵、ふなえみゆきさん)(きなこ)