数にならない

また大変な災害が起こっています。

避難所にいらっしゃる方も、しんどい毎日を送られていることと思います。

 

先年の西日本豪雨災害の折、警報が出るたびに避難していた患者会の友人から、避難所には布団はなく、座布団を何枚かもらってそれを敷いて寝ていた、と聞きました。

結局、彼女の家に被害はなかったのですが、豪雨が収まったのちに体調を崩されて入院、今は施設でお暮しになっています。

避難を繰り返されたことで、体も心もバランスを崩されたのでしょう。

 

災害のニュースを見るたびに、以前の明るさはどこにいったの?と思うようなしょんぼりした彼女の姿を思い出し、数にはならない「被災者」が、たくさんいらっしゃるのだろうなあ、と思います。

 

空に向かって、祈る気持ちです。

                         (絵、安本洋子さん)(きなこ)