眠れぬ夜に

昨日は、山口県平生町人権教育推進協議会・平生町教育委員会主催の人権学習講座にお招きいただきました。
ドンピシャリ、タイミングが合ってしまった台風の山口県最接近の時間だったにもかかわらず、用意された座席いっぱいの方がいらしてくださり、一緒に一時間半の時間を過ごしてくださいました。

今回のご縁は、昨年この会の講師をされた元気さんの同級生のKさんがつないでくださったものですが、そのKさんがお忙しいなか来てくださったのも、うれしいことでした。

主催の先生方も、いらしてくださった皆さんも気持ちのいい方ばかりで、今回もあたたかい1日をいただきました。

寝苦しくて珍しく眠れない夜は、色々なことを思い出します。
げんきなこの活動も6年が過ぎました。
最初の頃は歌を聴いてくださるところもなくて困っていました。
そんなとき、ありがたいことに24時間テレビローカル枠に山口放送さんから声をかけていただきました。
そういえば24時間テレビ当日もぴったり台風でした。

 

打ち合わせで初めてお会いしたディレクターさんは、
「当日は、会場で生で歌ってください。同時に、二人の生活の様子を短いドキュメンタリーにまとめて放送したいので撮影させてください」と言われました。

日をあらためて、家での様子、元気さんが魚釣りをする姿などの撮影が行われ、さらに

「山口県の会場で行われるげんきなこのライブの様子を撮影させてください」

と言われました。
ところが。

ディレクターさんが言われた期日までに、私たちには山口県でのライブの予定がなかったのです。

その頃は広島西医療センターの療育指導室の先生方にお声かけいただいた[にっしーくんの歌声サロン]という集まりに、毎月一度、行かせていただいているだけでした。
どうしよう・・・。
私たちの悩みを知って、広島西医療センターの先生が声をかけてくださり、急遽、姉妹病院の山口県柳井医療センターで歌を聴いていただけることになりました。
出来上がった番組の中では、大歓迎で招かれたゲストみたいな顔でうちわを振る二人が写っていますが、実は広島西医療センターの先生がお骨折りくださり、柳井医療センターの先生がお許しくださった、押しかけ女房ならぬ押しかけ夫婦、無理矢理作っていただいたステージでした。

今まで6年。
眠れぬ夜に、徒然と思いを巡らせば、さまざまな人にあたたかい気持ちをいただきながら過ごしてきたのだなあと、ああ、私たちはこの感謝の気持ちをちゃんと伝えてきただろうかと、夏の夜の中、寝返りをうちながら、ありがたさにさらに目は冴えていきます。(きなこ)

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コメント: 2
  • #1

    スミピー (金曜日, 09 8月 2019 18:47)

    げんきなこさん、久々のブログアップ嬉しいな♪
    僕も、僕なんかにもいつもとても温かいお気持ちをくださるげんきなこさんに本当に本当に感謝しています。
    ほんと感謝っていくらしても本当に足りてるだろうかと不安になりますよね。
    でもその気持ちが募れば募るほどそこにちっぽけだけど綺麗な羽が生えていき届くべき人にちゃんと届いているんじゃないか、もしそうならいいなと何だかこちらのブログを読ませていただきながら思いました。
    相手のことを想う気持ち…
    本当に喜んでもらえてるだろうか、笑顔にできているだろうか、幸せにできているだろうか、ちゃんと愛せているだろうか、、、
    不安になればなるほど、多くの人のその想いが眠れぬ夜空に散りばめられた星のように瞬き届くといいなと…
    何だかまたわけのわからないことすみません。
    でもまたこうやってわけのわからないコメントをまたブログに書かせていただくまでに自分の調子が上がってきたことが何だかとても嬉しいのでした♪

  • #2

    きなこ (金曜日, 09 8月 2019 19:54)

    スミピーさん、こんばんは♪
    うれしいコメントをありがとうございました。
    とくに中間以降、美しい詩を読んでいるような文章でしたね。
    気持ちが募って綺麗な羽が生えてくる。
    多くの人の思いが、眠れぬ夜空に散りばめられた星のように瞬く。
    その様子を想像したら、美しい絵のようで、童話の1ページのようにも感じられました。
    私の書いた思いから、このように美しいものを生み出してくださって
    とてもうれしかったです。
    ありがとうございました。
    そして、スミピーさんの調子が上がられたことも。
    ほんとうによかったですね!