懇話会

昨日は、患者会主催の医療講演会がありました。

講師の先生は、広島大学薬学部の太田茂先生。

パーキンソン病の発症原因を研究されていることに加えて、先生のお人柄にも惹かれ、ぜひにと希望して実現した講演会です。

今回は、これもわたしたち患者会の希望だったのですが、講演に先立って、先生との「懇話会」もお願いしました。

お茶とお菓子をいただきながらの先生とのお茶会です。

でも、実際には、あまりにわくわくして、目の前のお菓子を食べる余裕はありませんでした。

 

懇話会は、患者仲間の司会で進行し、あらかじめ用意した質問に先生に答えていただきながら、またお尋ねをして、という形での50分でしたが、そのあっという間だったこと!

そのわくわくの時間の中でわかったのは、パーキンソン病を「根治」させるものとして、iPSだけでなく、薬も研究されているということ。

その「根治薬」を先生は研究してくださっていること。

「頑張ってはきたのですが、まだ到達度でいえば、2割くらいですかね」

と申し訳なさそうに言われる先生に、元気さんが

「でも先生には、根治までの道筋が、光のようにみえていらっしゃるのですか?」

と尋ねると、先生は「はい、そうですね」とシャイな笑顔で答えてくださり、みんなから拍手が沸き起こりました。

もちろん、元気さんも、わたしも、大きく拍手しました。

うれしかった!

 

太田先生は来年、広島大学を退官されるそうです。

学生時代、得られたデータが、偶然にもパーキンソン病に大きくかかわるものだったことから、パーキンソン病の研究を始められ、現役のお時間をずっとその研究に費やしてこられたそうです。

先生は広大をお離れになったあとも、別の大学で研究をお続けになり、また広大にも先生の後継者は育っている、と教えてくださいました。

 

私たちの知らないところで、パーキンソン病根治のために研究くださっている方がたくさんいるんだ。

その生のお声をきかせていただき、心が沸き立った一日でした。

                   (写真、yama-p)(きなこ)

 

♪写真をクリックしたら「パーキンソンブルー」をお聴きいただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=QuLIX1EW9oM

 

 

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コメント: 1
  • #1

    元気 (日曜日, 17 12月 2017 22:32)

    懇話会は、感動しました。純粋な科学者の想いにふれた気がしました。
    詳しいことはまったくといっていいほど理解できませんでしたが、パーキンソン病は薬で根治可能であり、それを目指していること、と目標までの道筋は明確に見えていると明言されました。また薬とは、試行錯誤を繰り返した後、あるとき、青天の霹靂のごとくのインパクトで新薬が出来上がるものであり、これは今後も変わりなきものであろうとのこと。信念、理念、情熱をもってパーキンソン病と対峙している研究者が広島におられることを知り、講演会終了後、意識が高揚している自分がいました。