好きなコトバ

 

「好きな言葉」は、ありますか?

 

モットー、座右の銘・・・、いろいろと言い換えることができると思いますが、私自身は、長いあいだ、コレ、という言葉がみつからず、その場しのぎで適当な言葉でとりつくろってきました。

それが数年前、初めて好きな言葉ができました。

 

「わたしは、あなたの応援団。あなたは、わたしの応援団。」

 

これは、福島の患者仲間の方からもらった色紙に書いてあった言葉です。

 

彼女は、東北震災で被災して、長いこと仮設住宅に暮らしていらっしゃいました。

パーキンソン病で仮設暮らし。

でも彼女は、「パーキンソン病は、亡くなったお母さんがわたしにくれたプレゼントだと思っている。よろこびながら病気と一緒に生きていこうと思っているよ」と言うのです。

 

「この色紙はね、よく遊びにいっている作業所で買ったの。みんな、一生懸命作っているから、買ってあげる人がいないとね。」

う言いながら、アクリル毛糸で編んだカラフルな食器洗いと一緒に、この色紙をわたしにプレゼントしてくれました。

 

かわいいねこちゃんたちが応援の旗を振っているイラストに、手書きで「わたしは、あなたの応援団」と書いてあります。

コトバをみたとたん、心にジャストフィット! 

いいなあ、そういうの。

 

わたしは、あなたの応援団。

あなたは、わたしの応援団。

 

お互いがお互いの応援団という気持ちで暮らすことができたら、どんなにいいでしょう。

このコトバを生み出した作業所の人は、どんな気持ちだったのかな。

震災とも、関係があって生まれた言葉なのかな。

応援してもらって、うれしかったことがあったのかな。

誰か、励ましたい人がいたのかな。

そして、やさしい患者仲間のことも思いながら。

 

「わたしは、あなたの応援団。あなたは、わたしの応援団」

私の好きなコトバです。                           (きなこ)