「エフエムいかる」で、八木栄子さんの朗読がはじまります!

パーキンソン病と告知されたあと、体の中に眠っていた、本人も気がつかなかった才能を花開かせる方は、意外と多くいらっしゃいます。

元気さんがパーキンソン病になって、暗いトンネルの時間を過ごす中で、思いがけずパソコンで音楽を作ったときには、「凄い!凄い!元気さん、凄い!」と舞い上がりましたが、その後、げんきなこの活動を続けている中で、全国の患者仲間の方にお会いしてみると、病気の発病後、それまで眠っていた、あるいは、それまで放置していた才能の種を芽吹かせた方は、少なからずおられることに気がつきました。

そして、その才能が、しんどい毎日を支えてくれる希望の種になっていることも、元気さんと同じでした。

 

 

京都にお住まいの八木栄子さんも、そのお一人です。

かわいらしいお孫さんがいらっしゃるようなお年ながら、ご自身も小学生のような、天然のかわいらしさを持つ女性です。

栄子ちゃん!という呼びかけが、何の違和感もなくできる、そんな永遠の少女の八木栄子さんが、パーキンソン病になったのは、まだ数年前。

一緒に野山を駆け巡れば、友人の自衛隊員もへとへとになるような抜群の運動神経をお持ちだった方が、体の動きが不自由になるパーキンソン病になったのですから、その心の葛藤はどれほどだったでしょうか。

そんな眠れぬ夜夜に、八木さんの頭にあらわれはじめたのが、小さい頃の思い出。

眠れぬ夜の闇をスクリーンにして、映画のシーンのようにその中で、自在に動き回り、笑う「ちいさな栄子ちゃん」の姿や、なつかしい思い出に、どんなにか心救われたと、八木さんは言われます。

そして、それをお話としておまとめになり、今年、出版されました。

「わたしのたからもん」

素敵なご本になりました。

あとがきを書かせていただいた元気さんも「八木栄子さんは、今はまだ無名の作家ですが、きっと宮沢賢治のように、広く愛される作家になられると思います」と書いています。

 

 

そして、このたび「エフエムいかる」さんで、八木栄子さんご自身の朗読で、その物語が放送されることが決まりました。

エフエムいかるさんは、京都市綾部市に本局を置くコミュニティエフエムさんです。

一昨年、わたしたちが綾部市のライブにお声かけていただいたとき、エフエムいかるの井関悟社長さん自らが指揮してくださった音響のお世話になり、取材もしていただきました。

そのすばらしい音と、もくもくとてきぱきと作業をなさるお姿に心惹かれていたのですが、それからまもなくして、井関社長が制作なさった「歩き始める」がギャラクシー賞奨励賞、放送活動優秀賞を受賞されました。

ギャラクシー賞は、小説の世界で言えば、芥川賞に匹敵する最高の賞です。

これは、大変な快挙です。

「歩き始める」は、パーキンソン病のお仲間を取材くださった番組なのですが、うれしいことに、私たちげんきなこの歌や言葉も番組の中に使ってくださっていて感激しました。

エフエムいかるさんは、そんなすばらしいラジオ局です。

 

 

10月5日から始まる八木栄子さんの番組は、インターネットラジオで、全国どこからもでもお聴きいただくことができます。

インターネットで、「エフエムいかる」と検索いただけたら、出てきます。

http://www.fmikaru.jp/

 

ぜひ八木栄子さんの素敵な世界を感じてください。

放送日は、毎月第一土曜日の10時から10時30分まで。

八木栄子さんの朗読の合間には、スミピーさんが選曲くださった「マイ フェイバリット げんきなこ」の中から、げんきなこの歌も流していただけるそうです。

 

「わたしのたからもん」がお読みになりたい方は

電話090-5154-5996

にご連絡ください。

税込み、1500円です。

                         (写真、しゅうじさん)(きなこ)

 

 

 

 

 

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コメント: 6
  • #1

    スミピー (土曜日, 28 9月 2019 20:29)

    げんきなこさん、こんばんは!
    げんきなこさんの患者仲間さんであられる八木栄子さんの番組、詳細お待ちしておりました!
    八木さんの童話の世界すごく興味あります。
    自主出版されたという著書「わたしのたからもん」はどうやったら手に入るでしょうか??
    実は僕昔から空想好きでして、子供の頃はその空想のなかに自分が主人公の自分の番組まで持っておりました(今日のハイライトやインタビューコーナー、オープニング曲エンディング曲は毎月変わる)一人遊びも得意で、一人壁当てキャッチボール甲子園、一人野球盤プロ野球、一人キン消しタッグトーナメントなどなど…もう誰もついてこれない(笑)
    とにかく毎日楽しかったのを覚えています。
    童話も小学校の頃に読んだ「にせあかしやの魔術師」という本と「ぼくは魔法学校三年生」が忘れられず最近ネットで取り寄せてまた読んでみようと思っていたところでした。
    僕の場合残念ながらその分野で才能が開花することはありせんでしたが…いやいやどの分野でも、でしたね(苦笑)
    さらにこの度その八木さんの大切な番組で流れるげんきなこさんの曲を僕の「マイフェイバリットげんきなこ」からの選曲していただけるということで大変嬉しく思っております。
    今から楽しみにしてますね!
    脱線だらけなコメント失礼しましたm(_ _;)m

  • #2

    きなこ (土曜日, 28 9月 2019 23:56)

    スミピーさん、こんばんは。
    そうですか、空想の中に自分が主人公の番組。
    さらには、今日のハイライト、インタビューコーナー。オープニング曲にエンディング曲! すごいですねえ。
    スミピーさんの空想の中のその番組を見てみたいようなきがします。
    きっとスミピーさんの心の中には、とてもゆたかな遊園地、あるいはおとぎの国があるのだろうなあ、と思いながら、読ませていただきました。
    八木栄子さんのご本は、申し込み先がありますから、又お知らせしますね。

  • #3

    しゅうじ (日曜日, 29 9月 2019 11:30)

    朝日新聞digital に記事が出ていました。有料会員限定で全文は読めませんでしたが、「わたしのたからもの」を手にするお写真はきなこさんの評するとおりで、きなこさんの人物描写力高過ぎーと一人微笑んでしまいました。
    近頃は、頑張ったら頑張っただけ与えられる平等よりも、あらゆる人に注がれる慈の心に現を抜かしている私ですが、「市民は誰でも無料でひと月30 分の番組を持つことができます」というFMいかるの発企、素敵すぎです。

  • #4

    きなこ (日曜日, 29 9月 2019 14:09)

    しゅうじさん、こんにちは♪
    朝日デジタルに載っているんですね!
    今、八木栄子さんに連絡したら、「え~そうなん?見てみます」ととても喜んでおられました。
    八木さんも、わたしと同じ、スマホよちよち仲間で、パソコンにはかなりあやうい感じなので、きっとご存知ないだろうなあ、と思って連絡したのですが、やはりご存知ありませんでした。(もちろん、私も知らなかったのですが)
    しゅうじさん、教えてくださって、ありがとうございますね!
    ところで、エフエムいかるさんの「市民はだれでも無料で30分番組を持てます」も、私は知りませんでした。
    そうなんですね!素敵ですねえ。
    そのことは井関社長さんがお決めになったのかどうか知りませんが、井関社長さん自体、きっとほんとうに放送や音やラジオがお好きなんだろうなあ、と感じています。
    パーキンソンの仲間やいろいろな方が、さまざまなお願いを井関社長になさり、それに誠実に応えていらっしゃる様子を見ていると、利益だけではない、もっとあつい気持ちが底になければできないだろうなあ、というラジオに対する純粋な気持ちと人間のよさを感じています。
    でも、そういう思いを持っている放送人の方は、意外と全国にいらっしゃるのかもしれませんね。
    ネットラジオという形があって、その放送を、誰でもが聴かせていただけるのは、送り手、聴き手、お互いにとってうれしいことだなあ、と思います。
    しゅうじさんの言われるとおり、エフエムいかる、素敵すぎですね!

  • #5

    しゅうじ (日曜日, 29 9月 2019 18:28)

    きなこさん、私が最初にヒットしたのは限定記事だったのですが、こちらは全文読むことができます。しっかりと紹介されています。放送開始楽しみですね。http://www.asahi.com/area/kyoto/articles/MTW20190531270150001.html

  • #6

    きなこ (日曜日, 29 9月 2019 23:22)

    しゅうじさん、すごいですね!
    よくぞ見つけてくださいましたね。
    写真に、わたしたちの友達が何人もいて、ウォーリーを探せ、みたいに探して見つけて、それもうれしくなっています。
    先日の万葉の歌音楽祭のときも、「石橋の歌じゃないかと思っていた」と書いてあり、その洞察力にはほんとうに驚きました。
    この記事、八木さんだけじゃなく、あやべたんぽぽの会の方の皆さん、みんなが喜ばれると思います。
    ありがとうございますね!