万葉の歌音楽祭

(げんき)

万葉の歌音楽祭が終わりました。

ありがたいことに審査員特別賞として結実するとともに、さらに今後、地元で歌っていきたいので楽譜を送ってほしいとの発表も併せてありました。

当日は、患者仲間や高校同級生が駆けつけてくれて、とても嬉しい一日となりました。

当日うたった「明日香川物語」については、近くアップさせていただきますが、この明日香川に関し、私にとって感慨深い出来事がありました。

 

以下にその出来事を書きました。

私は、少年のころから川釣りが大好きだった。パーキンソン病の症状が進んできた今では、川をウォッチして魚の観察をして楽しんでいる。

先日の万葉音楽祭において、リハーサルの空き時間が結構あったので、野外会場を見渡したところ、舞台から見て右側に水の流れがあると直感し、歩いて行ってみることとした。

 

するとそこにはやはり川があった。

楽曲「明日香川物語」は妻「キナコ」が万葉集から詩を選び歌詞に引用し、私「げんき」のアレンジ(カラオケ制作)により、作ったものだが、かねてからキナコには万葉集に特別な思い入れがあったようだ。

 

私は音楽活動を開始してから、そんなきなこが作る楽曲に全力で伴奏曲(いわゆるカラオケ)を作っているが、万葉集を含め歌詞への思い入れは到底妻には及ばない。

 

明日香川の位置すら知らず、当然ながら「その川が明日香川とは全く知る余地もなかった。

その状態で、その川を見た時の感想ならびにその川が明日香川と知った後の感想を含め帰宅後、妻に次のように語った。

 

・水は清らかで、水温は低く感じた。

・生活水が混ざっているようにも思えたが、それは決して見てて不快に感じるものではなく、人間の生活と川が混在一体化したものであり、自然なものとして感じられた。

・川にかかった橋から眺めると上流は平たんな流れ、下流は急峻な流れとなっており、明日香の地は実は複雑な地形の集合体なのではないかと感じた。

・橋の周辺の集落は密集し、かつ高低差(屋根の高さの差異)があったように思った。これからも明日香川が長い歴史の中で変わらず明日香人の命の源であり、その川に磁石で吸い寄せられる鉄粉の如く人々が集まり、生活していったのであろう。

・川の大きさから、万葉集に描かれた飛び石の規模も容易に連想され、ほほえましく感じられた。

・ちなみに、魚影も確認した。おそらく私が少年時代夢中になって追いかけたカワムツであると直感しました。

 

 

これを聞いた家内は、とてもいい話だと言ってくた。

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コメント: 14
  • #1

    ゆっこ (水曜日, 18 9月 2019 17:54)

    万葉の歌音楽祭で審査員特別賞を受賞されましたこと、おめでとうございます。凄いですね!その歌を聴けるときがとても楽しみです!
     万葉の世から変わらず同じ様で(でしょうか?)流れている、明日香川。ゆったりのんびり、というイメージですが。違うのでしょうかね。私も子供の頃、川で遊んだ方なので思い出は海より川です。山あいの小さな集落で、夏はスイカを川で冷やし、唇が紫になるまで泳いで、メダカやエビを手ぬぐいですくったり。子供の頃みる夢は、浮輪(実は車のチューブ)でぷかぷかのんびり流れることや、崖から川に飛び込むことなど。
     げんきさんの川遊びと比べると一昔前の遊びですね(笑)
     (今はもういない)父や兄達がもりで魚をついたり、ガラス瓶やウナギ採りや、思い出は尽きません。
     また自分の事ばかり書いてしまいました。しまったー
     明日川の歌がアップされることを楽しみにしています。

  • #2

    ゆっこ (水曜日, 18 9月 2019 18:21)

    先のコメントの最後の部分が間違っていました。
     明日川の、、、ではなくて、明日香川物語の歌 でした。すみません!

  • #3

    スミピー (水曜日, 18 9月 2019 20:12)

    げんきなこさん、万葉の歌音楽祭お疲れ様でした。そして!審査員特別賞おめでとうございます。
    「おとうと〜大伯皇女と大津皇子〜」もとっても素敵な歌でしたが新曲「明日香川物語」もとても気になります。
    ちなみに僕最初に見たとき「明日、香川、物語」と読んでしまったのはここだけの話です(笑)
    今回の元気さんのお話を読ませていただきながら、元気さんはしっかりとした深い観察力から、また逆にきなこさんはとても豊かな想像力からいつも想いを巡らせされていらっしゃるのかなぁとふとそんなことを思いました。
    そういったなかで綿密な作業と柔軟なセンスにより作り上げられる元気さんのアレンジと、自由な想像とそれを織りなす知識から生み出されるきなこさんの詞や曲が相まってげんきなこさんのその素晴らしい歌たちは命を吹き込まれ形作られるのかなとも思いました。
    新曲のアップ楽しみにお待ちしておりますね!
    ほんととてもいいお話ありがとうございました。

  • #4

    げんき (水曜日, 18 9月 2019 20:13)

    ゆっこさん、私の思い出と完全に一致しています。
    夏休みは毎年、祖父母の住む山間の村で過ごしました。朝10時過ぎると家から外に出てもよい時間帯となり、すぐに数百メートル離れたところにある橋に直行し、橋の上から川を観察し過ごしました。そこには様々な魚が泳ぎまわり、また光り輝く水面や、瀬、淀みなど、午後からの魚取りに向けて、胸をときめかしました。午後になると近所の友達数人と、手製のモリをもって川に入り、夕方まで魚を追いかけました。とった獲物は、あるときは祖母が料理してくれて、友達と一緒に食べたり、あるときは魚好きな祖父が料理してくれて、祖父と二人男同士で食べたものです。
    鰻とりにも今は亡き、父や盆休みを利用して都会から帰省した叔父と夕刻から夜にかけて出かけたこともあります。その際、我々3人が狐と間違われたことも懐かしい思い出です。
    さて明日香川は何と言いましょうか、ゆったりのんびりと急峻なながれの両面を持っているように思いました。それから、おそらく、私が見た集落は飛鳥の時代からずっと人が暮らしてきたところなのであろうと感じました。
    橋がなかった昔は、川から頭を出し、不連続であるけれども、飛び移りながら対岸へ移動することが、移動手段だったらしく、万葉集ではその飛び石を利用して愛する人に会いに行く際の切ない気持ちが書かれています。
    じきにアップしますのでしばらくお待ちください

  • #5

    げんき (水曜日, 18 9月 2019)

    スミピーさん ありがとうございます。
    今回の曲は、万葉テイスト満載の音になっているように思います。
    それから私も歌う部分があったので、行きの車の中で何回も練習しました。途中夜2時からNHKのラジオ深夜便から矢沢永吉を特集した音楽が流れてきてノリノリでした。キナコに「自分が音楽を始めたのは6年位前からだけど、本当が少年期から音楽が好きだったんかな」と問うたところ「そんなの当然じゃん」という答えを返してくれてなんだかうれしい気持ちになりました。

  • #6

    しゅうじ (土曜日, 21 9月 2019 08:35)

    審査員賞受賞、おめでとうございます。
    げんきさんの声がすごく出ているところ、音が掴めているところ、びっくり、努力の賜物ですね。曲の出だしからですから、これはもう、自信たっぷりというのが伝わってきます。
    きなこさんの声も、かなりトレーニング積まれているんだと思うんですけど、円熟の境地、本物、いやどこに出しても恥ずかしくない、いや私のほめ言葉の語彙力のなさが恥ずかしい、素晴らしいです。
    そして、この作品がヤバイ、と思います。
    ちょっと下調べして、作者不詳の石橋の歌、これを挟んでくるのではないかと密かに楽しみしていたんですけど、頭から、耳を疑いつつ、おおお〜、なんか嬉しかったです。
    全編、万葉集の歌が歌詞の歌謡、ないですよ、聞いたことも、見たこともありません。万葉集の歌をそのまま、いえばベタにという表現もありうると思うんですが、ぶつけ、げんきなこメロディにのせ、作品にしてしまった。ですから、歌詞 山部赤人 上古麻呂 作者非詳、になるわけですよ。審査員、腰抜かしたに違いありません。今年が最後の音楽祭らしいですけど、主催者側も有終の美であったことだろうと勝手に思ってます。
    動画のね、頭に入ってる写真とビデオもいいですね、どなたが撮られたのかなぁ想像したり、、、あと、曲中、おっこれは、もしかして新しい試みかっ、というのもあったりで、またすんごい作品残しちゃったな、負けられないな、と感心しきりです。そしてそして、飛鳥の地までクルマで往復されたんですね。これぞげんきなこワールド!元気いただきましたっ。

  • #7

    げんき (土曜日, 21 9月 2019 09:23)

    しゅうじさん ありがとうこざいます。種明かしするとこれは家に帰って再録音し、口の動きに同期をとったものです。それと音楽ソフトの力を借りて様々な修正をしています。でも以前よりはましになったかなって実感します。
    さて、この楽曲は、ありがたいことに大賞ではありませんでしたが、審査員の方から感動した。明日香の地で歌っていきたい。とのお言葉をいただきました。
    本番まで恥ずかしいことに、歌詞の意味は理解してなかったのですが、帰宅後キナコといろいろ話してたら、なんだか万葉人がすぐそばにいるような気がして、また万葉人がそんな感性をもっていたことに誇らしい気持ちになりました。

    それから10月6日のコスモスコンサート、しゅうじさんにはぜひご来場いただきたいです。都合がつけばよろしくお願いします。

  • #8

    きなこ (土曜日, 21 9月 2019 12:00)

    ゆっこさん、スミピーさん、しゅうじさん、うれしいお言葉をほんとうにありがとうございます。
    とてもとてもうれしいです。
    今だから話せるのですが、今回の音楽祭への参加は、わたしのわがままを通してしまったところがあり、かなりドキドキしながらの参加でした。
    前日、山口の社協さん主催のアトラクションに呼んでいただいていました。
    社協さんからは早くからご連絡をいただき、わたしたちもとてもうれしくて「よろしくお願いします」と申し上げていたのですが、それからずっと後、「万葉の歌音楽祭」の案内が届いたのを見たら、なんと日にちが前後しているではありませんか!
    全国どこにでもありがたく行かせていただいているのですが、さすがに、前日の午後まで山口でライブ、翌日9時集合で奈良、それを車で移動、というスケジュールはしたことがありません。
    どうしよう・・・。
    でも、参加したいなあ、奈良。
    私は奈良、特に明日香村が大好きで、学生時代から何度も行っています。
    中国五県以外で、観光として行った県としては、おそらく奈良が一番回数が多いと思います。
    行きたいなあ、明日香村。
    問題は2点です。
    ・私が奈良まで運転して、本番でちゃんと声が出るかどうか。
    ・ハードスケジュールで、元気さんがオフになって動けなくなるのではないか。
    前者については、元気さんといろいろ相談しました。
    自宅から奈良までは、ノンストップで4時間58分。
    考えた選択肢は2つ。
    その1
    山口から帰って、即、布団をかぶって寝て、夜中に車を走らせて朝9時までに明日香村に到着する。
    その2
    山口から帰宅後、音響機材を下ろし、即、奈良に出発し、明日香村で仮眠を取って会場入りする。
    友人で丹波在住の森重恵子ちゃん(彼女が今回の歌のプロモーションビデオの動画の撮影をしてくれました)からは、「うちで仮眠を取りいよ」と、ありがたい声かけももらったのですが、結局は1と2の中間的な方法で、帰って少し仮眠し、夜中12時に起きて1時に出発し、眠くなったら休みながら、朝9時までに会場に入る、という方法を選択しました。
    (その方法を決めたのが、当日、という決断力のない二人。)
    ただ、それにしても解決できないのは、元気さんの体調的なことです。
    こんなハードスケジュールに、元気さんの体調が耐えられるのか。
    万葉の歌音楽祭に参加しなければ、そもそもこんな問題はないのですが、今回は私の明日香村への思い入れが大きくて、元気さんに無理をさせてしまうことをわかっていながら、結局自分のわがままを通したので、罪悪感の裏返して、こっそり、かなり心配もしていました。
    ところが、この人は!
    山口からのライブ帰宅後、「私は運転できんようになるから、寝るよ~」と布団をかぶって寝ても(ここからは意識なし)、元気さんときたら、出発直前まで音源の改良を続け(と、私は目覚めて知る事実に愕然)、夜中12時に、「もう出よう」と目覚ましより早く正確に私を起こすのです。
    車に乗り込んだあと、社長のように後部座席に陣取って座る元気さんに、「奈良まで寝んさいよ」と言ったのですが、これがまた眠らない。
    元気さんは私の運転を信頼できない(?)ようで、目をランランと光らせて運転を監視し続け、結局、16日の山口ライブが終わり、17日の本番が終って広島の自宅に帰るまで、30分くらいしか眠ってないそうです。
    あとで、ガクッと、くたびれが出るんじゃないかな、と心配していたのですが、今のところ、その様子もなく、ほっとしています。

    まあ、でも、そんなこんなで、今回は私のわがままを通してしまい参加した万葉の歌音楽祭でしたが、あこがれの明日香にお住まいの方々が、「明日香 川ものがたり」をみんなで歌いたい、と言ってくださったことが、何よりもうれしい最高のごほうびでした。
    当日会場まで来てくださった皆さま、こうしてうれしいコメントをくださる皆さま、いつもげんきなこをあたたかく応援してくださり、一緒に喜んでくださることに、心からありがたく、感謝しています。
    ほんとうにありがとうございました。
    そして、元気さんも、ありがとう。

  • #9

    スミピー (土曜日, 21 9月 2019 13:26)

    元気さん、きなこさん、
    ご返信ありがとうございます。
    いやいやー!ほんとにすごいバイタリティですね!!
    大好きなことに熱中するということがこんなにも人に活力を湧かせるのだと改めて知らされました。
    あんずのスタッフの方々もコスモスコンサートのポスターを見られ、マイカーに機材一式を積み地球3周目だということにすごくビックリされていました。
    そして「明日香 川ものがたり」!!
    なんだか動画を拝見させていただいた時は一瞬げんきなこさんが手の届かないところに行ってしまわれたようなそんな錯覚さえ起こさせられるような、楽曲といい歌唱風景といいオーラや素晴らしさが半端なく!衣装に身を包まれたお二人がこれまたほんとお素敵で。
    あの衣装はどうされたのでしょうか??
    また教えてくださいね。
    あー、、、
    「MY FAVORITES げんきなこ」にまた嵐の予感??
    わー、ほんと悩ましい(汗)

  • #10

    しゅうじ (土曜日, 21 9月 2019 19:14)

    げんきなこの恐るべき集中力に感服であります。
    確たる目標というのが大事なんでしょうね。
    勉強させていただきました。

    私も目標をコスモスコンサートに合わせ頑張ってみます。

  • #11

    げんき (日曜日, 22 9月 2019 00:40)

    しゅうじさんのコメントにあった「あ、これは新しい試みか、、、」の意味が分かりました。苦笑いというかお恥ずかしい限りですが、開き直ってこのままでいきます。愛がすべてです。
    それからあの衣装は、主催者が着用希望者に対して無料でレンタルしてくださいました。着心地よかったです。
    連休明けは京都の患者仲間の皆さんからのお声がけにより京都でライブです。また運転奉行に徹します。

  • #12

    コロン (日曜日, 22 9月 2019 06:01)

    こんな感動的な日に同じ空間にいて喜びを側で拝見出来たこと今までにない経験をさせて頂きました。ありがとうございます。げんきなこと知り合い素敵な音楽と出会い人にとって一番である心を普段から大切にしておられる結果生まれた名曲だと思います。明日香、思い出の地になりました。

  • #13

    げんき (日曜日, 22 9月 2019 07:51)

    コロンさん ありがとうございました。着用いただいた黄色いげんきなこTシャツ、とてもおいしかったお弁当、いつもきめ細やかなお心使いなどなど、感謝に堪絵ません。
    さて皆さんご唱和を。。
    (いつの日か(強気?弱気?)12月31日NHKホールに立つぞ オー!!

  • #14

    きなこ (日曜日, 22 9月 2019 10:16)

    スミピーさん、しゅうじさん、コロンさん、ほんとうにありがとうございます♪
    バカな二人だねえ、と呆れられても仕方ない話なのですが、「この世界の片隅」の私たちをこんなにあたたかく受け止めてくださることに、ただ感謝しています。
    ありがとうございますね。
    コスモスコンサートへの照準も、しゅうじさん、スミピーさん、よろしくお願いいたします(笑)
    (ムリはしないでくださいね)