編集会議

今日はパーキンソン病友の会の県支部会報「ふれあい」の編集会議の日でした。

女性ばかり4人のメンバー。

そして、プラス元気さん。

みんな患者さんですが、心豊かで、たのしくて、おいしいものの好きな女性ばかり。

毎回、口も、心も、頭もたっぷりたのしい時間を過ごさせてもらっています。

 

 

今日は、我が家の車で、5人で一緒に行き帰りしました。

広島駅にお送りしたAさんは、車が発進するとき、少女みたいににっこり笑い、胸のところで小さく手をふってくれました。

 

 

15段ほどの階段を上って玄関に入るBさんは、車の中の私たちを見送るために、玄関前にほとんど寝そべらんばかりになって、手を振り見送ってくれました。

 

往来の多い道を曲がって、細い路地をちょっと入ったところにあるCさんの家にも、玄関前に7,8段の石段があります。

 Cさんとお別れするときは、薄暗くなっていることも多いので、石段を一緒に上って、玄関ドアの前でお別れするのですが、心配性なCさんはいつも、私たちの車が安全に路地を出られるか気にしてくださり、一緒に上がった石段をまた下りてきて、私たちの車を見送ってくれています。

「それじゃあ、また私たちが気になりますからね。

気をつけて帰りますから、石段を下りてきてくださらないで、大丈夫ですからね」

と、申し上げたら、

「はい、はい」

と笑顔で言われたCさん。

ほっとして、車を発進しながらバックミラーを見たら、まるで悪いことをしているみたいに、こっそりドアを小さく開いて、わたしたちがちゃんと帰れるか、のぞいておられました。

 

 

なんてことない、3つのお別れの場面。

もしかしたら、わたしはこのシーンをずっとわすれないかもしれない、と思いました。

                            (絵、安本洋子さん)(きなこ)