落ち葉拾い

日曜日は、一年一度の広島市身障者センターの文化祭です。

パーキンソン病だけでなく、様々な障害団体の方々の、歌あり、作品展示あり、ダンスあり、カープの選手とのお楽しみタイムあり、はたまた、おうどん、焼き芋などなどのテントなども並んで、身障者センターはたいへんな賑わいの一日になります。

 

パーキンソン病友の会も、毎年、会員さんの絵や手作り作品をご覧いただいたり、コーラスグループの歌をお聴きいただいたりしているのですが、わたしは今年は、安本洋子さんと一緒に作品展示の係をおおせつかりました。

殺風景な事務机に敷物を敷いたり、フワフワっとした飾りをあしらったり。これまで展示のお手伝いをして、会員さんたちそれぞれの力作が、飾り方によってさらに素敵になるマジックを見せていただいてきました。

それで、安本さんと相談して、「今年は落ち葉で飾りましょう!」と決めて、今日は、その葉っぱを拾いに一緒に公園にいきました。

 

今年は暖かかったおかげで、街路樹はまだたくさんの美しい紅葉をたたえて、私たちの目を楽しませてくれています。

わたしたち3人は、市内の賑わいが聞こえる一角で、美しい落ち葉を拾いました。

 

雨は、上がったばかり。

樹にも地面にも、濡れてつやつやと、ますますきれいな葉っぱ、葉っぱ、葉っぱ。

葉っぱはまるで宝石のようで、どれを拾おうかと迷うほどで、あ、これも、あ、これも、と、わくわくドキドキ、うきうきしっぱなしでした。

それは、安本さんも元気さんも、同じ。

「ねえ、これ見て。こんな葉っぱがあったわよ」

と、安本さん。

見れば、鳥の羽のように長細い葉っぱです。

「こんなのもあったよ」

元気さんの拾った葉っぱは、たぬきが頭に載せるのによさそうな葉っぱでした。

上を眺めたり、下を眺めたり、忙しいこと、忙しいこと。

心はそわそわ、心高鳴ること!

 

自分が子供だった頃や、子供が小さかった頃は、こういう秋もあったように思いますが、子供も大人になり、わたしもおばさんになってからは、こんなことは、とんとありませんでした。

楽しい一日でした。

                 (絵、安本洋子さん)(きなこ)

♪絵をクリックしたら、「雨はともだち」をお聴きいただけます。