感動の浜田漁港

 

元気

 

楽しみにしていた、昔の職場仲間との島根県浜田漁港への釣行日が来た。

 

 

 

もう何年がたっただろうか。病気が告知されてからいろんなものを失いそして、新たにかけがえのないものを得た。失っていく一方で得たものはわずかだった時期、つまり私が苦しみぬいた日々を目の当たりにされた諸兄三名との再会となった。

 

 

 

仕事を離れもう何年たったであろうか。

 

その後、音楽と出会い、新しい道筋が見えてきて、生きる目標が再び定まってきて現在に至る。今になって思うに、これまで生きてきた時間は全て私の人生そのものであり、ここまでの生きざまは受け入れていくほかはなく、また今ではそれを肯定できるようになった自分にも気づき始めている。

 

だから今まさに再会できる環境が整ったのだろうと思う。

 

今回の釣行を提案していただいた方、またそれに呼応して参加いただいた方々に心からの感謝の気持ちを伝えたい。

 

 

 

以下、当日の状況

 

朝7時、はやる気持ちを抑えつつ、急ぎ合流地点へとキナコ運転にて向かう。いつもはオーバースピード気味だと言って、スピードダウンを厳しく指示する私なのだが、今回は遅く感じて、もっとスピード出したらと言ってしまうほどであった。まるで愛犬が久々に飼い主と再会するときの状況に似ている?

 

諸兄との再会はam7:45広島から浜田へ向かう高速道路上にあるサービスエリアで果たした。十年近くブランクがあったようには全く感じることなく、目から入った画像は、昔の記憶とすぐに連結し、なんの違和感なく私の脳が捉えた。

 

しばし、再会の喜びに浸ったのち、一路浜田漁港へ向け出発した。

 

ポイントは浜田マリン大橋下。ここはかつて45センチのカレイを釣り上げた場所だ。

 

 

 

現地に着くと、すぐに私が海へ落下しないようにと、現地にあった金属パイプでできた工事用区域仕切りを借用して、簡易壁を作っていただいた。竿置きにもなる優れもの。諸兄の心遣いが胸にしみてくる。

 

またキナコが、事前に仕込んでいたサンマのホイル焼の準備に取り掛かる。これは患者仲間から教わったレシピに基づいたもので、最高の味だった。

 

その他、現地で釣れたアジ、キスのから揚げ、煮込みラーメン、キナコが準備していた牡蠣飯のおにぎり、豚汁、さらには持参いただいた餃子や砂肝の焼き鳥など、さながら釣り場レストランと化した。(シェフを務めていただいた方、以前よりも腕前上がってました。)

 

 

 

夕刻日没まで粘るものの狙っていた大物は来なかったが、一回大きなあたりがあり、すぐに仕掛けが切られてしまった。

 

逃がした魚は大きいというけれども、大物釣りへのチャレンジは次回にまたとっておくこととしよう。

 

釣果は決して満足できるものではなかったが、それを凌駕するような至福の時間に身をゆだねることができ、私にとって決して忘れることができない素晴らしい一日となった。

 

 

 

日本海に沈みゆく夕日も美しかった。この人生、決して悪くない。

 

もっともっと謳歌しなければ。。。

 

 

元気