遥かなる丹波

(元気)

 

久々に私(元気)による投稿です。

 

昨年の京都綾部でのライブで知り合った、Kさんのご尽力で実現の運びとなった兵庫県丹波でのライブ(高齢者施設:8月3日と、地元のお祭り:8月4日の計2回のライブ)のため、8月3日早朝6時に我が家を出発した。今回は4日の帰路の途中、姫路で息子と合流し、広島まで戻ることとしたため、息子が運んでくるであろう荷物の増量分を勘案し、音楽機材を極力削減・軽量化を図った。

 

 

重量物積載状態の運転では、ハンドルを取られるリスク、パンクのリスク、急ブレーキを踏んだ時、重量物が後ろから飛んできて頭を直撃するリスク、なによりパーキンソン病ゆえか、私がスピードが増すにつれて感じる恐怖心を回避したいため、運転手となるキナコともに帰路運転手となった息子にこれらリスクの内容を説明するとともに、とにかくスピードを落とすように言い聞かせたものの、馬耳東風までとは言わないが、私の意に反して、スピードを上げることが多々あり(制限スピードはクリアしています:汗)スピードが増すにつれ倍増する恐怖心の中、絶叫に近い声を繰り返す私であった。(PD患者(私だけ?)はスピード感に恐怖心を覚えるのです)

 

 

 

さて、中国縦貫道を降りて加古川沿い)丹波を目指したが、ここで目に入る景色に不思議が感覚を覚えた。まずどこまでも続く平坦な土地とそれを囲むように位置する低~中高度の山々(盆地ですね)の景色が新鮮であった。私が住む広島は、平坦な土地少なく、傾斜のある斜面に住居が並んでいる。

丹波に入るとまさに、森の中に街があるといっていいような景色となり、千と千尋の神隠しの冒頭で見知らぬトンネルを潜り、パラレルワールドへ入っていくシーンを連想した。

 

到着した会場では、Kさんがすでに待機されていて、また施設関係者の方々も準備万端状態で迎えてくださった。

 

 

 

今回のライブでKさんは、広くご友人に声掛けされ、十名程度のご友人にも駆け付けていただき、オリジナル楽曲「ふたたびの少年」に合わせて、体操実演を事前練習よろしく、一糸乱れぬ(私を除いて)状態で演じていただいた。体操チーム名「イルカ女子」の皆様、ありがとうございました。

 

さらに嬉しいことに綾部でのライブで知り合い、その後わざわざ京都から我が家までKさんと一緒に訪ねてきてくださった、Eさんとそのご主人も途中からご列席くださった。

Eさんは、年上ですがとてもかわいらしい女性で、わたしのへっぽこ団扇振りに合わせて、見事なへっぽこ振りで団扇を振っていただいた。これを見て、へっぽこぶりに拍車がかかり私はノリノリ状態となりました。

実はこのEさんは、児童文学作家(と私は認識している)と呼ぶにふさわしい、作品をこのたび、書き上げられました。小さい頃の出来事をまさにそのころの視線で書き上げられています。広島に来られた際、直接ご本人の朗読で聞かせていただきましたが、幻燈を見ている感じがするとともに、小学校の国語の教科書にあった、「やまなし」(たしかこのタイトルだったと思います)の一節にあった、「モランボンは笑ったよ」(「これまた私の記憶から、違う表現だったかもしれません)という個所を思い起こしました。

Eさんの作品はとても懐かしく、せつない思いもする美しい内容に仕上がっています。

 

このようにして丹波遠征第一ステージはあっというまに幕を閉じ、その後、再度本年10月にオファーをいただいた、近隣にある別の高齢者施設の下見をさせていただいた。

 

さて、当日はKさんの家にお招きいただき、食事と宿泊をさせていただいた。お邪魔してからというもの、Kさんの愛犬「アラシ君」と敷地内同居されているKさんご子息ご家族のお孫さんお二人により、楽しい時間が倍増された。

 

アラシ君はもうお爺さんの年齢なのだが、その愛くるしさといったら、まさに「半端なく」、帰路車の中で、犬飼おうかなーって会話が続き、帰宅してから、きなこは犬関連のサイト検索を繰り返している。

 

お孫さんは、かわいい盛りであり元気な盛りでもある5歳と3歳の兄妹で、お邪魔したときは、捕まえたバッタや、カブトムシをうれしそう私たち二人に見せてくれた。特に、カブトムシのふるまいに興味津々の様子で、例えば壁伝いにカブトムシが上昇移動するにあたり、どのような材質の違いによる(壁紙、タイル、木質等)移動のし易さの分析や、カブトムシが壁に張り付く強力な力を体感するなど、まさにこれからわんぱくで冒険に満ち溢れた少年時代へと突入していく様子が、頼もしく感じられた。

Kおばあちゃん、幸せですね。

 

アラシ君、ご兄妹のまさにツートップの歓迎を受けたのち、夕方6時に先のKさんご友人にもご参加を賜り食事会がスタートした。

 

このご友人の方々から「げんきなこのCDを繰り返し聞いているとか、だれか力のある人がげんきなこの存在を発見し、引き揚げてくれないかと願っている」といった話をお聞きし、ファンということばが、いささか気恥い感じはするものの、ファンの皆さまの大切さ、ありがたさを感じ入った日でした。

 

 

 

後半部分はまた後日

 

イルカ女子実演体操用楽曲

「ふたたびの少年」