自分の役割

今日も暑い一日です。

朝、患者仲間のAさんが、用事があってお電話をくださいました。

「オフでちょっと体勢が悪いから聞き取りにくいかもしれないけど」

と言われて、お話をしていました。

15分ほどして、それじゃ、また、とお電話を終るときに、

「まだオフですか?」と尋ねると

「まだオフですよ。でも、これから草刈をしなければ」

と言われて、お電話を置かれました。

 

Aさんと話していると、よく草刈の話が出てきます。

自然は目やお腹や心に喜びや恵みをもたらしてくれるけれど、常に闘っていなければならない厳しさもあります。

田舎に住んでいると、それをよく感じます。

Aさんは患者さんだけれど、草刈が必要な場所に住む一社会人でもあります。

Aさんは、その場所に住む自分の役割を果たすために、草刈をなさっているのでしょう。

 

今日、Bさんは消防団活動で、被災地でボランティアにいかれています。

「自分の体も大事にね。気分が悪くなったら、すぐに誰かに言うんよ。水飲むのを忘れないで。」

患者仲間はみんなBさんを心配して、送りだしました。

わたしも同じことを言いながら、でもなんだか少し、救援活動ができるBさんがうらやましいような気持ちも感じていました。

今朝、ラジオをきいていたら、同じようなことをDJの方が言われていました。

「なにをしたらいいかわからなくて、なにもしていない自分に罪悪感を感じる」と。

もしかしたら、今、広島には、そんな小さな罪悪感が、こっそり満ちているのかもしれません。

 

でも、その気持ちは間違っているのかもしれませんね。

自分の位置で、自分のできることをする。

Aさんは草刈を。

元気さんはリハビリを。

Cさんはこの炎天下、今年も後輩の応援に声を枯らしているのでしょう。

思っていれば、また何か、自分のできることがめぐってくることがあるでしょう。

それでいいのかも、と思いました。

                      (写真yama-p)(きなこ)

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