なにもないこと

たいへんな災害が起こりました。

愚かにも昨日まではのんびり構えていたのですが、夜もふけ、朝になっても新聞が届かない、テレビをつければ、県内、日本国内・・・、各地の惨状が映し出されているのを見るに至り、これは大変なことになったと、ようやくどきどきしはじめました。

 

私たちは患者会に入っているので、やはり一番に気になるのは、会員さんたちの安否とお薬の有無です。

パーキンソン病は主としてお薬で体調をコントロールしている病気なので、お薬が欠かせません。

朝から、気になる地域の方々に連絡して、避難なさっている方、納屋が床下浸水になった方などいらっしゃいましたが、怪我をされたり、お薬がなくて困っているような方は今のところいらっしゃらないようなので、まずは少しほっとしているところです。

ただ、このようなことがあると、やはり、何もないことはありがたいことだなあ、と通感します。

青空でも、曇り空でも、頭の上にいつもの空があって、揺れない地面があることの幸せを感じています。

どうか、皆さん、ご無事でありますように。

                           (絵、安本洋子さん)(きなこ)

 

♪絵をクリックすると、あいのうた、をお聴きいただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=ku_iJJSeL-k&feature=youtu.behttps://www.youtube.com/watch?v=ku_iJJSeL-k&feature=youtu.be

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コメント: 4
  • #1

    スミピー (水曜日, 11 7月 2018 18:46)

    げんきなこさん、こんにちは。
    こちらに失礼します。
    今回の大雨ほんと大変なことになりましたね…
    僕は実は今日までとても調子が悪かったせいもあり、これまで身の回りでは父親が少しばかり危ない目にあったくらいで、こんな大惨事にもかかわらず恥ずかしいことに今の今までどこかまだ他人事というか、その調子の悪い自身で精一杯な薄情な自分がいました。
    でも今日は体調が少しばかり良いせいもあって身の回りの友人やそのご家族方の安否が心配になり連絡を取っているうち急に激しい不安や何もできないでいる自分が情けないといった強い感情に襲われるようになりました。幸い今のところ連絡して返事があった友人たちは無事でしたが、まだ返事がない友人や、それこそ今回の豪雨災害で命を落とされた方々、そのご家族やご友人、今も避難を余儀なくされてる方々、断水や停電などで不安な日々を過ごされてる方々…なんだか事の重大さに今更気づきパニックになってきてしまいました。
    ほんと他人事にすることと人を強く想う気持ちは紙一重だな…そして前者でいた自分に何とも言えない虚しさ…??それともまた何か違いますがとにかく辛くなってきました。
    もちろん被災された方々はほんとこれと比べものにならない辛さと闘われているわけで、こんな自分勝手な感情の起伏でしんどくなっている自分が何より重ね重ね情けなく…
    と、ここまで書きましたがほんとパニックになりこの文章もよく意味のわからないものになってしまって…消そうかどうかも迷いましたが…
    とにかくお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、今もまだ被災され不安な時間を過ごされてる全ての方のご無事を強く願います。
    …乱文長文にて失礼しました。

  • #2

    きなこ (水曜日, 11 7月 2018 21:44)

    スミピーさん
    こんばんは。
    コメントをありがとうございました。
    読ませていただきながら、私が感じている気持ちとよく似ているので、なにか、ほっとしたというか、私だけじゃないんだ、という気持ちです。
    患者会に入っているので、毎日、会員さんたちの安否を気にしています。でも、私はパソコンや、携帯や、電話の前にいるだけで、泥をかき集めることも、ごみを拾うことも、誰の役にもたっていません。テレビでは、ご家族を亡くされた方が、たぶん、あまりに悲しくて逆に躁状態になっているのじゃないかというような饒舌さでカメラの前でお話しになっていたりして、そういうのを見ていると、つらくなって、ついにはテレビを消してしまいます。だから、こんなに近くに住んでいるのに、わたしは今回の災害のことを、ほかの地域の方よりも、あまり知らないかもしれません。親しい誰かであっても、その人の痛みや悲しみに寄り添うことはできないかもしれないけど、それ以上に、こんな災害がおこって何の役にも立っていなくて、ただ自分がその痛みだけを見ているのが、自分が野次馬になった気持ちというか、なんだか無力というか、しんどいというか。
    今、大上さんは、消防団で、救出活動に参加しておられるんですよ。ご自身もご病気だし、おまけに今、腕もずいぶん痛いようなので、「危ないから、やめたら」とみんな止めたのですが、大上さんは、来週もまた参加される予定だそうです。でも、なんだか大上さんが羨ましいような気持ちでもあります。
    甘いのかな。
    ちゃんと、正直に自分の気持ちを書けているかどうか、不安ですが、送信します。

  • #3

    スミピー (水曜日, 11 7月 2018 23:25)

    きなこさん、僕もまったく一緒ですよ。
    上手く言葉にはできませんが、テレビを見るのも辛いというか…直視すべき今目の前で起こってる現実からどこか目を逸らしたくなるというか、野次馬的な目で見てしまってはいないかとか、それについて一緒に悲しむことで自分が立派な人間だと思い込んでどこかで安心してはいないか、とか…
    色々葛藤がありますよね…
    大上さんもどうかお身体に気をつけられて動かれて欲しいとどこか他人任せではありますが、心配な気持ちもあり…
    答えはなかなか出ないですね…

  • #4

    きなこ (木曜日, 12 7月 2018 00:20)

    そうですね、答えは出ないですよね。
    たぶん、世界中、毎日、災害でなくても、悲しいことは人々の上に満ち満ちていて、そのほとんどのことに対して、自分はなにもできない、ということなのかな、と思ったりします。
    でもほとんどはできないことばかりにしても、「このことに対しては、何かできたらいいな」という気持ちを持っていたら、何かさせてもらえることがみつかるかもしれない、ということなのかな、それは、募金とか、そういうことかもしれませんが、そういうことなのかな、と、今、思ったします。
    スミピーさんとこの話ができて、わたしは心が少し楽になりました。ありがとうございました。