カボチャとミカン

パーキンソン病友の会の一年一度の全国大会が今年は群馬県でありました。
2つの新幹線と2つの普通電車を乗り継ぐ、一行六人の旅。
電車の扉が開くたび、車椅子と渡し板を持って待っていてくださるJRの方のお世話になりながら、無事二泊三日の旅から戻ってきました。

群馬での乗換駅でのこと。

向かいのホームに停まっている電車はグレーの車体に、オレンジと緑のライン。
わたし幼い頃、瀬戸内を走る電車はオレンジと深い緑に塗り分けられたツートンカラーで、『みかん電車』と呼んでいました。
それと同じ色の組み合わせなのが懐かしく、一緒に電車を待っていてくださった駅員さんに、
『こちらの電車はオレンジと緑のラインなんですね
問いかければ
はい、以前は車体全体を緑とオレンジに塗っていて『カボチャ柄』と呼んでいたんですよ』
え?そうなのですか? こちらはカボチャの産地なのですか?』
ああ、そうですね』

同じ色の電車を、瀬戸内では『ミカン電車』と呼び、群馬では『カボチャ柄』と呼んでいたなんて。

新幹線を2つ乗り継いでも六時間半もかかる群馬と瀬戸内。
海のない町と海の町を走る同じ色の電車。
その土地に暮らす人の目が、同じ色の組み合わせを、ミカンに見たり、カボチャに見たりしていたのですね

 

ふるさとを愛するやさしい人の心に触れたようで、小さな大発見にウキウキしながら、初めて降りた駅のホームに立っていました。
                            (写真yama-p)(きなこ)

♪写真をクリックしたら、「あけびの実の熟れる頃」をお聴きいただけます。https://www.youtube.com/watch?v=9Fy5TxG5sJU

 

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コメント: 4
  • #1

    福島県支部 渡邉 (木曜日, 12 7月 2018 23:23)

    私も全国大会に参加していました。そこで皆さんの歌を聴き、CDを購入できたことが私にとって一番収穫でした。以来毎日マイカーで聴いて元気を頂いています。ありがとうございます。

  • #2

    きなこ (土曜日, 14 7月 2018 18:56)

    渡邉さん
    こんにちは。
    出かけていて、今、コメントを読ませていただきました。
    そんなうれしいことを書いてくださっていて、感激しています。
    ありがとうございます。
    福島は、高橋さんとの出会いがあって行かせていただいた町で、私たちにとっては、高橋さんへの思いとともに、特別なところです。高橋さんは、ほんとうに素敵な方でしたね。私たちは2人とも、高橋さんが大好きでした。その福島の風の中にげんきなこの歌が流れているんだなあ、と想像して、ほんとうにうれしい気持ちになっています。
    渡邉さん、わたしたちこそ、ありがとうございます。

  • #3

    渡邉恵美子 (日曜日, 15 7月 2018 00:32)

    高橋さんが支部長として頑張っていらしたときに、友の会を知り、直接支部長さんの携帯にメールをして、資料を送っていただき入会しました。これからますます県支部の活動を盛り上げて引っ張ってくださると思い、ご一緒できることを楽しみにしておりましたので、突然のお別れとなってしまい、とても残念でした。でも何とか会の継続に向けて先輩方が頑張ってくださったおかげで、私も微力ながら、自分が温かく迎えていただいた時のように、新たに仲間になられる方々のためにも友の会の活動は継続させていかなければと思うこのごろです。いろいろな事情で出かけて来れない会員も多く、顔を合わせて、心通わせ、支えあうそんな友の会の役割が十分に発揮できていないような現状に頭を抱えています。

  • #4

    きなこ (日曜日, 15 7月 2018 13:52)

    渡邉恵美子さま
    そうなのですね。渡邉さんは、高橋さんに連絡されて、入会なさったのですね。
    高橋さんは、名支部長さんでしたよね。福島県支部の皆さんが高橋さんを大事にされていることや、高橋さんが違和感なく会に解けこんでいらっしゃる様子を私もよく覚えています。夜の宴会のとき、浴衣姿で会場にいらして、たのしそうにみんなでカラオケを歌っていらした姿も忘れられません。
    会の運営は、私たちもうまくいかないときもありますが、渡邉さんが書いてくださった「自分をあたたかく迎えていただいたときのように」の言葉に、そうだなあ、と思いました。そうですよね、友の会に入って、初めてお仲間にお会いできたとき、とてもとてもうれしかったですよね。
    渡邉さんと、思いがけず、高橋さんのお話ができて、うれしかったです。ありがとうございました。