少年時代

5年前、ふたりで「げんきなこ」をはじめたものの、歌を聴いてあげようという人がいなくて途方に暮れていたとき、声をかけてくださったのが、広島西医療センター療育病棟の先生方でした。

今は退官されたその先生が誘ってくださって、今日は、アウトドアパーティの仲間に入れていただきました。

 

場所は、偶然にも、元気さんのふるさとのごく近く。

入梅前の緑あふれる山あいの日本家屋。

日差しいっぱいの庭にブルーシートを敷いて車座に。

あたたかい先生方の輪の中で、アットホームな時間を過ごさせていただいて、懐かしくなったのか、帰り道、「昔遊んだ川にいきたい」と元気さんが言うので、少し回り道をして帰りました。

 

「積善橋」という橋の上に車を停めて、右から左から川を覗き込む元気さん。

「あそこから川に下りていたんだ」

「ハヤを釣っていたんだ」

「あれが、かえる岩」

川から目を離さずに、つぶやくようにあふれ出すように話す元気さんの話をきいていると、少年元気さんが、ワクワクと川で遊んでいる水しぶきまでが見えるようでした。

その光景が頭に浮かんだら、ちょっとだけ泣きたい気持ちになりました。

きっと今日があたたかい一日だったからでしょう。

                    (写真、yama-p)(きなこ)

 

♪写真をクリックしたら、「きみといた日々」をお聴きいただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=Vw3PnWzVSlE