勧善懲悪

父は水戸黄門が大好きです。

番組が終了した今も、夕方に放送される再放送だか再々放送だかの水戸黄門を見ているようです。

 

毎回さまざまな悪代官、悪徳商人が暗躍して小市民からお金を巻き上げ、権力の座をほしいままにしていますが、番組終了10分前くらいになると、格さん助さん引き連れた黄門様が登場し、「この紋所が目に入らぬか」の一言で、状況逆転。

悪人たちはあわててひれ伏し、お縄となって、虐げられていた小市民はしあわせな生活を取戻し、めでたし、めでたし。

ああ、その快感!

ドミノが倒れ始めるような痛快さ。

オセロの黒が一気に白になるようなスッキリ感。

勧善懲悪って、キモチいいですよね。

 

でも。

わたしたちが暮らす現実に、100パーセントの勧善懲悪ってあるのかな、と思ったりもします。

白組が100パーセント悪で、赤組が100パーセントの正。

現実にはあるのかな、と、ちょっと疑問にも思います。

テレビ画面にずらり並ぶ「識者」の方々が、全員口をそろえて断罪するような話し方をされているのをみると、そうなのかな、と心にひっかかったりしています。

                             (絵、これこさん)(きなこ)

♪絵をクリックすると「あいのうた」をお聴きいただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=ku_iJJSeL-k&feature=youtu.be