会話

学校には行っているけど、誰とも話していない、という若者との会話です。

 

 

「自分は、一人でいることにも慣れたっていうか、別に一人でいるから寂しいとも感じなくなりましたね」

「それ、すごいね。立派だと思うよ」

「いや、立派ってことじゃなくて、単に慣れたっていうか。慣れたから、心がくじけなくなったっていうか」

「ふーん、そうなんだ。・・・、でも、言われてみたら確かにそうなのかな。なにかあって、それに一喜一憂しないでいられるようになったときって、自分が「強くなった」ってポジティブな感じじゃなくて、「慣れた」ってほうが、実感としてしっくりかもね」

「そうですかね。難しくは考えたことないですけど」

「くじけるな、って、よく言われるけど、私なんか弱いから、何かあったときも、くじけないぞ、ってポジティブな感じじゃなくて、くさらないくさらない、ってネガティブな感じで自分に言い聞かせているかも」

「自分の場合、もう腐ってますから(半笑)

「うーん、そっか」

「いや、あんまりまともに受け止められても困るんですけどね」

「そうなの? でも、言われてみたら、心の一部を腐らせるというか、一部分壊死させて、情報をシャットダウンして入ってこないようにして、自分の全体を守るってこと、案外、わたしたち、意識しないでしてるのかもしれないね。」

「それ、ケセラセラって、ことですかね」

「ああ、そっか、ケセラセラ、そうかもね」

                       (写真、yama-p)(きなこ)

 

 

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