昨日は、この冬初めての積雪で街が白くなり、一日大さわぎだった広島です。

今朝はどうだろう、と心配しながらカーテンをあけたら、見慣れた風景。

ああ、よかった、と思いながら、いつもの一日がはじまりました。

 

 

今、パソコンを開いたら、思いがけぬ笑顔!

患者仲間のAさんから届いたお写真です。

かわいい!

あまりにかわいいっ。

寒い、寒いとしか体は感じられず、ラッシュはどれくらいだろう、交通機関は復旧しただろうか、としか頭脳は捉えられず、そんな風にしか、雪も冬も感じられなくなっていた、この錆びた私の感性の漆黒の夜空に、ドカンとあざやかな打ち上げ花火を上げてくれた赤ちゃんの笑顔。

 

エントリーした彼(この赤ちゃんは男の子です)の背景の白は、これ全部雪です。

私に送っていただいた写真は4枚なのですが、わたしのパソコン技術が未熟で、1エントリー1枚の写真しかアップできず、全部をご覧いただけないのが残念なのですが、他の写真は、画面には他になにもない真っ白な雪景色の中でダンボールの箱に入っている男の子、箱から抜け出して、果敢に雪の塊(というか雪の壁)に突き進んで(というか、ほとんど埋もれている)写真、と続きます。

 

 

そうでした。

子供の頃は、いえ、若い頃だって、雪が降るのはなんてたのしみだったでしょう!

雪が降ると、ちょっと薄汚れた見慣れた町がまっさらになって、見知らぬ異国に行ったみたいでワクワクしたこと。

雪だるまを作るのもたのしかった。

瀬戸内は積雪が少ないから、転がす雪の玉に地面の土がつかないように、あちこちぐにゃぐにゃ曲がりながら、雪の多い場所を選びながら転がしたこと。

それでも、出来上がった雪だるまは、ところどころ黒かった。

でも、雪を食べてみたら、真っ白いのに苦くておいしくなかったこと。

朝早く、誰も歩いていない場所を選びながら足跡を残すとき、なんだか誇らしいような気持ちになったこと。

 

 

雪が降って、困ったな、いやだなあ、なんて、いったいいつ私は思い始めたのでしょう。

成人の日のラジオで、「あなたはいつ、大人と感じましたか?」とパーソナリティの方が投げかけるのを「うーん、わたしはいつだろう」と思いながら家事をしていたのですが、雪をうれしい!と思わなくなった「時」も、「わたしが大人になった時」のひとつかもしれないなあ、と思いました。

                                  (きなこ)

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