残念なパンダ

パンダの赤ちゃんが12月に一般公開されるそうですね。

上野動物園はまた、大変な混雑になるのでしょうね。

 

パンダの赤ちゃん、生まれたばかりのときは、ピンク一色でした。

「子豚の赤ちゃんですよ」、と言ったら、きっと間違える人もいるだろうな、と思うようなやわらかなピンク色。

 

パンダが生まれた!

上野動物園で生まれた!

やれ、パンダ饅頭だ、それ、パンダ焼きだ!

そんなフィーバーを見ながら、

「もしもこのパンダの赤ちゃんが、ずっとこの色のままで、黒色が出てこなかったら、どうなるんだろう」

こっそり、そんな心配をしていました。

 

いつまでたっても、白いまま。

要するに、白熊。

そうした場合、この「パンダの子」の人気はどうなるのでしょう。

みんながっかりするかな。

白いパンダはかわいくないと、見向きもされなくなるかな。

でも、その方が、パンダにとっては落ち着いて暮らせて幸せかも。

いやいや、意外と、「白いパンダ」「残念なパンダ」なんて言われて、人気を博したりして。

 

そんなことを、一人思って、気を揉んでいました。

そうこうするうちにいつのまにやら黒色が出てきて、ちゃんと「パンダ」になっていました。

 

そんなわけで、私の妄想も、おしまいになりました。

                    (絵、安本洋子さん)(きなこ)

 

♪絵をクリックしたら、ぽんぽこをお聴きいただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=8eF9Cl292Xo