医療講演会

患者会の活動にはさまざまなことがありますが、そのひとつに、医療講演会の計画もあります。

昨年は、水野美邦先生にお出でいただき、とくに個人相談は、広島のたくさんの患者さんから「とてもよかった」と、うれしい感想をいただき、お手伝いさせてもらったものとしても、うれしくなったものです。

 

今年も、いくつか医療講演会を予定していますが、今、とても楽しみにしているのは、太田茂先生の医療講演会です。

太田先生は、広島大薬学部の教授で、パーキンソン病の発症原因についてご研究なさっています。

パーキンソン病は完治の方法がまだ見つかっていない病気で、発症原因もわかっていません。

その発症原因がわかれば、完治への道も近づくのではないか。

そんな発想を教えてもらったのは、数年前、大阪府支部の取り組みからでした。

 

そんなこともあり、個人的にも、ぜひ、パーキンソン病の発症原因の研究をなさっている太田先生のお話をうかがいたい、と思い続けていました。

今回、その願いが叶って、今日、広島大学薬学部の太田先生の研究室に患者会の何人かでご挨拶に行かせていただきました。

 

エレベーターを降りて、まず感激したのは、白い壁の廊下に点々と並ぶ研究室の緑色のドア。

研究室の入口はどれもきれいな緑色に塗られていて、白い壁に緑のドアが並ぶ風景はおとぎの国みたいで、エレベーターを降りた途端、思いがけないそのかわいらしい風景に、うわっと、心浮き立ちました。

誰が考えたんだろう、大学の扉をこんなに素敵に塗ることを。

 

靴を脱いで(研究室を訪問して靴を脱ぐ、というのも初めてでした。)入ると、たくさんの学生さんたちが、あちこちに向いたそれぞれの机に向かって研究をなさっていました。

薬を扱うからでしょうか、あかるい部屋はとても清潔なのですが、でも学問の場らしい雑多な感じもあって、なんともリベラルでいい感じ。

そしてその奥にある太田先生の部屋は、専門書が床積みで山のように積まれていました。

先生は御自分でわたしたちに椅子を運んでくださって、「こちらまで来ていただいて、すみませんね」と、ニコニコとご対応くださいました。

正直なところ、医学部の先生を訪問すると、なんだか緊張感でいっぱいになり、まったく落ちつかないのですが、太田先生のお人柄なのか、薬学部の雰囲気なのか、今回の訪問はとても気持ちがよくて、ますますご講演をうかがうのが楽しみになりました。

講演会は、12月の初旬になると思うのですが、会場も日時も、まだ決まっていません。

でも、今からその日がとても楽しみです。

                      (写真yama-p)(きなこ)

 

https://www.youtube.com/watch?v=_QB7F64fzvM

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コメント: 2
  • #1

    スミピー (水曜日, 23 8月 2017 02:44)

    げんきなこさん、遅こんばんは(笑)
    僕の患ってる病もやはり日々治療法を研究してくださってる方々がいらっしゃり、今日たまたまネットのニュースで見たのですが、新しい画期的な治療法が見つかるかもしれないという記事を見たところでした。
    ほんと有難く頭が下がる思いだし、パーキンソン病も僕が患ってる病も一刻も早く完治する方法が見つかってほしいものですね。
    それは自分だけじゃなく今同じ苦しみを味わってらっしゃる方々、そしてこれから先患われてしまうかもしれない方々にもこんな辛い思いは味わってほしくないので本当に強くそう思います。
    どうか元気さんや他の患者さん方がまだまだこれから続く先の人生の中で今感じてらっしゃるとてつもない苦痛や苦難から解放される日が必ず来ますように…

  • #2

    きなこ (水曜日, 23 8月 2017 21:31)

    スミピーさん
    早こんばんは♪(笑)
    今日はすっかり返信が遅くなり、すみませんでした。
    でも、返信はできなかったのですが、コメントを読むのだけは朝一番で、読ませていただいていました。
    そしてスミピーさんのやさしいお気持ちに、心打たれていました。
    自分がお辛いとき、自分以外の人のしんどさ、苦しさを思うことは、なかなかできないことですね。その優しさが、きっとスミピーさん自身を幸せにされるだろうと感じながら、読ませていただきました。
    元気さんと同世代の患者さんに対して、息子さんが、「お母さんがもし治ったら、狂ったように走るだろうね」と言われたそうです。
    同じく元気さんと同世代の患者さんで、20代からパーキンソン病になった女性は、『どんな風に歩いていたか、もう忘れてしまった」と言われました。
    ほんとうに、どんな病気も、みな無くなるといいですね。