お寺ライブ

島根県仁多郡奥出雲町の阿井地区。

 

 患者仲間のNさんは、以前、その町で、中学の英語の先生をされていたそうです。

「阿井地区はいいところですよ。

真面目で勤勉な人が多くて、私は大好きな町です。」

そうなんですね。

自分のことはさておき、まじめにこつこつ、の人には、いやおうなく心惹かれます。

 

「それから、陸上競技のさかんな町ですよ。

長距離の速い人などもぞくぞくいて、町民運動会も、運動会というより、陸上競技会的な雰囲気がありましたね。

夕方になると、校舎隣の陸上競技場に、長距離を走る我が陸上部員の他に、勤めを終えた社会人やお年寄りのランナーもトラックを走りに集まって来られるという土地柄でしたよ。」

そうなんですか。

中学生も社会人も、お年寄りも、みんな同じ夕日のグラウンドを走っている。

想像しただけで、素敵な町だとわかります。

 

 ただ・・・。

私自身は，阿井の生まれでなくてよかった・・・。
わたしは、とても足が遅いのです。
前にも書きましたが、運動会は、ビリでなければ儲けもの。
前日はもっぱら雨乞いをしていました。
一度も流れたことはありませんでしたが。

足が遅いのって、タイヘンなコンプレックスなのです。
学校中どころか、親、祖父母まで見ている中で、一番ビリを走るんですから。
思春期になれば、当然好きな男の子もできますが、いたいけなハートはズタズタです。

 

勉強の成績の公開には気をつかって、中学までは張り出しはなかったし、高校は50番以降は名前を隠してくれていました。

なのに、走ることには、どうして気をつかってくれないの！といつも思っていました。
そんなわけで、わたしが阿井地区に生まれていたら、コンプレックスがさらに加速されていたのは必死だったと思われます。

ご縁があったのが、今でよかった！（笑）

 

でも、神有月の島根県奥出雲町でのライブ。

今から、とても楽しみです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（絵、安本洋子さん）（きなこ）

 

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