食推

母には二人の妹がいます。

それぞれが高校生、中学生のとき私が生まれたので、わたしともそれほど年の差がありません。

そんなこともあって、わたしは小さい頃から叔母たちが大好きでした。

上の叔母は、キャンディーズのスーちゃんに似たポチャリタイプでしゃきしゃき。

下の叔母は、かわいかった頃の安室奈美恵に似たほっそりタイプでのんびり。

性格も体型も全然違うのですが、二人とも、たのしい性格は共通していて、小さい頃は二人の叔母によく遊んでもらった、というか、一緒に遊びたくてたまらなかった、というか叔母たちのいる祖父母の家にいきたくてたまらなかった、行ったらなんとか長居する方法を画策していた・・・、と、そんな愉快な二人でした。

 

上の叔母は昔から料理上手で、とくにハンバーグがとびきりおいしかった。

それから、夜寝るときにはいつも、ピー子とポン太というタヌキの創作話をしてくれました。

下の叔母は、のんびりやの割に意外と豪放で、わたしを自転車の荷台に乗せ、山の中腹にあった祖父母の家から一気に海岸線まで、ブレーキもかけず駆け下りたり、それからあれは叔母が何歳の頃だったのでしょうか、叔母が一人でボートを漕いで海に出て、持ち込んだチーズなどを二人で一緒に食べたこともありました。

実はそれまでわたしはチーズが食べられなかったのですが、好きだと勘違いした叔母が「自分の分も食べていいよ」とすすめてくれたので、無理して食べて、でもそれ以来、チーズが好きになった、そんなこともありました。

 

昨日、その料理上手な上の叔母も会員になっている周南市食生活改善推進協議会さんから声をかけていただき、総会で歌を聴いてもらうご縁をいただきました。

叔母と同じような、ほがらかでやさしい女性たちが、ショッキングピンクのお揃いのTシャツで会の切り盛りをされているのがとてもいい雰囲気でした。

うれしい時間を過ごさせていただきました。

ありがとうございました。

                     (絵、安本洋子さん)(きなこ)

 

♪絵をクリックしたら「飯の山」をお聴きいただけます。https://www.youtube.com/watch?v=NZnQ-4NVQRk&feature=youtu.be