大上克己さんからのメール

音楽ユニットげんきなこを結成する1年前、2011年の年末から2012年のお正月にかけて、わたしたちは初めて歌を作りました。

生まれたばかりのわたしたちの歌を初めて聴いてくれたのは、患者仲間でした。

歌ができたことがうれしくて、でも恥ずかしくて、でも聴いてほしくてほしくて・・・、そんな複雑で単純なキモチいっぱいで聴いてもらったときのドキドキは、今でも忘れられません。

大上克己さんに聴いてもらったときのこと、ほめてもらえたのがうれしくてうれしくてたまらなかったときのことも、映像をみるように覚えています。

 

今朝、パソコンを開いたら、大上さんから、メールが届いていました。

「ブログのコメント欄に投稿したいんだけど、迷惑じゃないかな?」と書いて送ってくれた長い長い文章を、読ませていただきました。4年間のことを思いだしながら、ありがたくて、ちょっと泣きたいような気持ちです。

大上さんの青春時代のお写真も添えて、掲載させてください。

ありがとうございます。

      (♪写真をクリックしたら、「島風」をお聴きいただけます。)

 

 

 

 

 

    「げんきなこ」に捧ぐ

 

 

思い出しますね

 

初めて聴いたオリジナル曲

 

島風

 

そりゃあ直感しましたよ、フォーククルセダーズだって

 

 

 

そう中学生の頃だっけ

 

感受性多感な頃に出会った曲、グループが

 

あの軽快なフレーズでお馴染みの

 

(^^♪おらは死んじまっただー おらは死んじまっただ―(^^♪

 

録音テープを駆使し声色に変えた曲が大ヒットしたんですね

 

グループの解散記念に制作したというものだが

 

人生の番狂わせって、彼ら「フォーククルセダーズ」をいうのかな

 

解散を回避し、生声で発表する曲がたて続きにヒットし

 

同級生とよく歌ったもんだ

 

元気さん きなこさんも歌ったことでしょう

 

しくて悲しくてー とてもやーりきれない

 

 

私イコール青春と言えば吉田拓郎につきるが、

 

歌謡曲と言われるジャンルから

 

作って唄う、アコースティックギター一本で勝負できるスタイルは

 

フォークソングと言われる由縁、土台を確立させたグループである

 

何らかの節目や集会、コーラス・クラス会等、彼らの歌は今日まで

 

冷めることなく歌い継がれている

 

決して懐メロ的な存在ではなく、常に新鮮そのものだと

 

 

 

私はフォーククルセダーズを歌い継ぐ一人として45年がたった

 

どういうご縁があったのでしょうか、

 

なんと加藤和彦と北山修の作品を彷彿させる曲「島風」に出会った

 

きなこさんが生まれ育った故郷を想い歌った曲だが

 

きなこさんの綺麗な歌声に魅了される間もなく

 

「フォーククルセダーズの再来だ」と、直感した

 

きなこさんにその旨伝えると

 

「私もフォーククルセダーズ大好きなんよ」という

 

はしゃぐきなこさんと初めて意気投合したものです

 

完成された「島風」の音楽は、なんと元気さんが音楽ソフトを購入し

 

初めて作ったというから驚き

 

 

「自作自演のフォークソング」というジャンルに釘付け。

 

・五つの赤い風船

 

・岡林信康

 

・高石友也

 

・高田渡

 

よく聴いたもんだ、歌ったもんだ

 

二番目に買ったレコードが、「フォーククルセダーズ」でした。

 

(ちなみに、初めて買ったレコードは舟木一夫、時代がわかるでしょ)

 

 

「島風」に出会ってもう4年ですね

 

2人が作った曲は50曲を超えたというから

 

一年で12曲ペース、驚異的!!

 

音楽ジャンルにこだわらず、オールマイティに作品を生むことができるのは

 

「げんきなこ」の強みだ

 

遅咲きの新人ではあるが、

 

私の青春の一ページを飾ったあのフォーククルセダーズに続き

 

人生の番狂わせの香りが漂う「げんきなこ」です

 

既に全国各地からコンサートのオファー続出

 

げんきなこの活動履歴や予定のイベントをみれば

 

一目瞭然だ

 

 

しかし

 

・いつ体が動けなくなるのかな

 

・いつ転倒骨折してもおかしくないな

 

・いつ意思の伝達ができなくなるのかな

 

・いつまで自力摂取できるのか

 

・いつまで自力排泄できるのか

 

・薬さえ自分で飲めなくなるんですよ

 

 

 

患者は症状の進行に敏感に反応し、事故との隣り合わせを懸念し

 

日々不安を抱きながら生活をしています

 

患者の私だからこそ言えると思うのですが  

 

元気さんに突然襲ってくる「無動」という症状は

 

6項目すべての原因になっています

 

私の症状を、年下の元気さんが超して行ってしまった現実を見たとき

 

彼ら二人に残された時間はほんのわずかといっても過言ではない

 

皆さんどうか彼らのホームページを開いていただき

 

「発表曲目」を聴いてみてください

 

きっと音楽界に新風を吹き込むことを

 

信じて疑わない実力の彼ら二人です

 

二人が奏でる愛を込めた歌を是非きいて下さい

 

 

 

業界の方へ

 

どなたか「げんきなこ」をスカウトしていただけないでしょうか

 

どうか「げんきなこ」を買っていただけないでしょうか

 

損なんて決して、絶対にさせない自信はあります

 

自信をもって「げんきなこ」をお届けいたしますから

 

患者仲間からのお願いです

 

 

 

作詞作曲、歌を作って唄うきなこさん

 

編曲 音楽 動画を担当する元気さん

 

ふたり揃ってはじめて「げんきなこ」

 

 

 

お茶の間に

 

げんきなこ二人揃って活躍する場をどうか与えてやってください。

 

全国の歌を愛する皆様方へ彼ら二人の歌を聴いていただけるチャンスを与えてください。

 

よろしくお願いいたします。

 

                     平成の絵師 大上克己

 

 

 

 

 

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コメント: 6
  • #1

    大上克己 (土曜日, 06 5月 2017 03:01)

    「げんきなこ」ファンの皆様へ

    「げんきなこ」ファンの皆様初めまして
    大上克己と申します
    私は元気さんと同じ病気を抱え
    共に「パーキンソン病友の会」に入って
    活動しているものです

    突然ではありますが
    5月6日付けで更新されたブログに
    私がげんきなこさんに宛てたメールが更新されました
    ブログのコメントに投稿しようと思い綴った文章ですが
    内容が、あれでもげんきなこさんの意にそぐわぬようであれば
    かえって迷惑に繋がってはとの思いから
    投稿前に点検をお願いしたものです

    投稿は4月29日付けのバースデイのコメント欄です
    その中で
    きなこさんが「フォーククルセダース」のことに触れておられたため
    私がそのレールに乗っかって綴ったもので
    皆様方へは何を言いたいのかピント外れだったこと存じます。
    また げんきなこさんには、気を使って頂いての更新に
    大変恐縮致しております。
    感謝申し上げます。

    またワードで打ったものをげんきなこさんに転送したがために
    行間がとても広く多大なスペースを頂戴するに至り
    お見苦しく読みづらいことと存じますが
    どうかお許しください。

    今後とも皆様とご一緒に
    「げんきなこ」を応援して参りましょう。
    よろしくお願いいたします。

                    平成の絵師 大上克己

  • #2

    きなこ (土曜日, 06 5月 2017 07:45)

    大上さん
    おはようございます。
    こちらこそ、気を遣ってもらって、こんなコメントまでありがとうございます。
    改めてありがたいなあ、と思いながら読ませていただきました。
    ところで、行間が広くなる理由、ワードで打ったものを転送したからなのですね。よくある現象で、不思議に思っていたので、スッキリです。今回は、常々「文字を見ていたら頭が痛くなる」と言っている大上さんに合わせて?、あえて行間を詰めませんでした。ほんとうは大上さんの絵も、掲載したかったのですが、1エントリーにつき画像は1つしか入れることがまだ私にはできないので、機会があったら、またご紹介させてください。大上さんの似顔絵も大好きなのですが、今回アップさせてもらった若い大上さんのスナップ写真にも少し写っているような美人画や、高級企業のポスターにしたらいいようなデザイン画(と言っていいのでしょうか?)も実にすばらしいので、いつかまたデータを送っていただけたら紹介させてください。
    紹介、って、恩着せがましく書きましたが、このブログ、ひっそりブログで、読者が少ないので、大上さんのためっていうより、私たちのよろこびのためって感じですけどね。よかったら、またお願いいたします。
    それまでに、元気さんに習って、画像をたくさん掲載する方法をマスターしておきます。
    ほんとうにありがとうございました♪

  • #3

    しゅうじ (土曜日, 06 5月 2017 08:36)

    昨日はyoutubeでフォークルいっぱい聞きました。もちろん島風も。

    フォークルいっぱいと言っても50年前ですもんねその当時の動画はそんなに多く残って居らず記録って大事だなって思います。

    勝手ながら流れ流れて見て気に入った動画のリンクを貼っておきますね。
    https://youtu.be/kM_RZD2zjn0
    https://youtu.be/A7AQZHvH6JY
    https://youtu.be/BMkJjevfaiY

    げんきなこにもビートルズ、フォークル、由紀さおりを見出した高嶋弘之氏のようなディレクターが現れないか、パーキンソン病に効く治療法が現れないか、とおもうと爆発しそうになります。

  • #4

    きなこ (土曜日, 06 5月 2017 09:10)

    うっ。
    コメントを読ませていただき、言葉に詰まりました。
    ありがとうございます、としか言えないです。
    しゅうじさん、あたたかいお気持ちをほんとうにありがとうございます。
    大上さんとフォークルのやり取りしながら、「『しゅうじさんは、コトリンゴの『悲しくてやりきれない』がお好きだったな」とふと思い、その繋がりがうれしいな、と思っていました。長い時間の流れの中に、消えない歌があり、それがこうして、別々に生きてきた心をつないでくれることを、うれしいな、と感じています。
    URLもありがとうございました。坂崎幸之助さん、久しぶりに見ました。以前、「あんたが出とるぞ」と電話をもらい、?いっぱいでテレビをつけたら坂崎さんだったということがあったのを思い出しました。
    しゅうじさん、ありがとうございます♪

  • #5

    しゅうじ (土曜日, 06 5月 2017 12:20)

    きなこさんと坂崎さん、、、ホント!、、、似てらっしゃる(笑)

    フォークルの時代は安保闘争真っ只中の時、人の内面に向き合った曲が支持されたんですかね。国民の感度はそうでもないようですが、その時代は今繰り返してやって来ていて、私もフォークルの曲に惹かれるのかなと思います。

    特許情報の検索結果からは、パーキンソン病の研究成果は年々増えているように私には見えます。実を結んでほしいと思います。

  • #6

    きなこ (土曜日, 06 5月 2017 13:56)

    そうですか、やっぱり似てます?
    そう言われて以来、坂崎さんが気になるようになりました。たまにALFEE出てても、坂崎さんばっかり見てる(笑)
    パーキンソン病の研究は、患者会にいても、相当に進んでいるように感じられます。そんな希望ある時代に病気になったことは、幸せだったと感じています。
    そしてしゅうじさんがそんな検索をしてくださることを、心からありがたいなあと思っています。
    しゅうじさん、ほんとうにありがとうございますね♪