「もう十分頑張っている人に、「がんばって」と言わないで」、ということをよく聞きます。
そうだなあ、と思い、使うまいとは思うのですが、「がんばって」に代わる言葉がみつからなくて、手紙を書く手が止まってしまうことも、よくあります。
励ましたい。応援しています、という気持ちを伝えたい。
私の場合は、その気持ちが、「がんばって」という言葉になってしまっているような気がするのですが、ボキャブラリーが少なくて、別の言葉で表現することがなかなかできません。
先日、若い患者友だちから、メールをもらいました。
「わたしは、がんばって、って言われるの好きです。今までよりもっと頑張れる。
確かに心が疲れているときはキツイかもしれないけど、言ってくれた相手に悪意はないことはわかるくらいの余裕でいいから、持てたらいいな、なんて思います。」
そう書いてありました。
とても驚きました。
彼女の心の大きさ、思いやりの深さを思いました。
パーキンソン病の患者さんは、どうしてだか、心根のやさしい人が多いです。
きっと若い彼女も、これまでたくさん苦しいことがあって、今を生きているのでしょう。
今も彼女は苦しいと思うけれど、相手を思いやる「余裕」を持っていることを心からすごいと思いました。
パーキンソン病の患者さんを見ていて、病気が人の心を育てるということがあるんじゃないかな、と感じることがよくあります。
彼女のメールを読んでいて、またそれを感じました。
(写真、yama-p) (きなこ)
♪写真をクリックすると、「きみがいた」をお聴きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=O_Jj9vXUpR4
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