満月と新月

元気さんは、「今夜は満月だから、夜釣りに行く」と言い、「新月だから、釣りに行かないといけない」と言います。
別に「行かないといけない」わけはないと思うのですが、釣り好きというのはタイヘンなものですね。
でも、それほどの熱意で準備しても、出かける寸前で身体がオフになり、断念する日も結構あるのですが。

満月と新月が、こんなにも元気さんの釣り心をかきたてるのは、海が大潮になって、魚がよく釣れるから。
言われて海を見てみれば、確かに満月新月の日は、いつもより海が膨らんでいます。
ちなみに「大潮」とは1日の干満の差が一番大きい状態で、「新月」は、月が見えない状態。
月のない闇夜の空に、「新しい月」を見ていた日本人、本当に月が好きだったのだなぁ。

 

満月の日は赤ちゃんの生まれる率も高くなるんだとか。
わたしがお世話になった産院の看護師さんも、「夜勤の日が満月だと、今夜は忙しくなるぞ、と思うのよ」と言われていたのを思い出します。
その昔、かぐや姫は月を見ては心乱れていましたが、平成の世でも、月は人の心をそぞろにするのですね。 

                                                      (写真、yama-p)(きなこ)