名前のフシギ

昨日の魚釣りの話、兵庫で入院中のNさんに話したら、

「カラコギは関西ではガシラと言って、白身で、煮付けにしたら美味しい高級魚ですよ」

と言われました。
いえいえ違うんです。
カラコギは高級魚どころか、雑魚でさえない、食べられない、刺されたら痛い困りものの魚なんですよ。
昨日も弟が、元気さんが釣りあげたカラコギを針からはずすのに、手が触れないように苦労していました。
私たち姉弟は、小さい頃、海のそばに住んでいたので、毎日のように海で泳いでいたのですが、ひと夏に一度はこの魚を踏んで、痛さに泣いて泣いて眠ったものでした。
Nさんの話を元気さんに話したら

「カラコギは、関西ではハオコゼというんじゃないかな」

と言いました。魚のことなら、なんでも好きな元気さんです。
で、Nさんにそう話したら

「そうですか。その魚なら、私たちはオコゼと呼んでましたよ。私も小さい頃、刺されたことがあります」

と言われました。
面白いですね、同じ魚でも、土地によって、名前が違うのですね。
オコゼなら、こちらでは高級魚です。
最近、ジブリの映画にもなった「ゲド戦記」を読みはじめているのですが、その中にも「名前の重要性」が繰り返し出てきます。
名前って、面白いですねぇ。